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September 05, 2005

目は心の窓か。


ちょっと前に読んだSFのメモ。

ロボット・オペラ
ロボット・オペラ
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瀬名 秀明
光文社 (2004/06/19)
売り上げランキング: 78,320
おすすめ度の平均: 4
5 「究極のアンソロジー」というのは大げさですが……
3 ロボット短編の集大成。

SF好きには古典として読む価値のある短編がいっぱい収録されているが、
そうでない人にとってはほとんど価値が無いかもしれない一冊。

ちょっと気に入ったフレーズは、C.L.ムーアの「美女ありき」より
ディアドリ:美しいロボット女性(?)
長い引用。。。

人と話す場合、われわれは無意識に相手の目を見るが、たまたま相手が横になっていて、その枕頭で話すような場合には、相手はふりあおいで喋るために、顔が逆さまになり、自然、相手の口を見ることになる。われわれが目を心の窓と考えるのは、目が心の動きを伝えるためではなく、ひとえに目の顔における位置、つまり目がそこにあるからだ。ディアドリの仮面はまさしくその位置にあった。

Posted by masa at 11:47 PM | Comments (46) | TrackBack


August 11, 2005

未来


読書の夏 を謳歌する今日この頃。

あなたの人生の物語
あなたの人生の物語
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テッド チャン Ted Chiang 浅倉 久志
早川書房 (2003/09)
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おすすめ度の平均: 4
4 理論派のパラレルワールド
4 この世の奥深さ不可解さを提示
4 SFのたのしみ

どの短編も、短い中で、
現実の今とは異なる世界観をしっかり描写していること!

一番好きなのは、表題の「あなたの人生の物語」だなー。
ヨーダ語の時も思ったけど、
SFのすごさって、SFの中の世界観と、
今の現実の世界観の違いとなっているコアななにかを、
現実の世界では我々がどれだけ当たり前と認識しているか、
その当たり前認識度合いに比例していると思う。

そういう意味で、
「あなたの人生の物語」はかなり革新的な仮定をしているな〜と思う。


それ以外で印象に残ったのは、
「作品覚書」の中で著者が各短編の背景について書いたりしている中で出てくる、
ウィリアム・ギブソンの言葉という
「未来はすでにここにある。たんに均等に分配されていないだけだ」

うーむ。数10年分の未来はだれかのもとにあるんだろうな。
ある分野では「未来」の大富豪でありたいですな。
「未来」を世の中に早く送り届けるような仕事がしたいですな。

Posted by masa at 07:17 AM | Comments (31) | TrackBack


April 05, 2005

ヨーダ語概論の紹介


ヨーダ語概論。
ヨーダです。
Star Wars の。

少し英語のHearing能力のある方ならば、
ヨーダが方言みたいな英語を使われていることをご存知でしょう。

そんなヨーダの使う英語を、”Yodish”(ヨーディッシュ)、と定義して、
言語学的に分析してみた人を見つけました。

ひまですねぇ、いや、あほですねぇ、でも好きですね。

This was a paper I wrote for my Linguistics II class
言語学の授業で論文として書いた。んだって。 ”paper”のニュアンスに自信がありませんが、 この著者も勇気あるジェダイです。

"Rest, I need rest"
"Found someone you have..."
"Take you to him I will"
"Strong you are in what you have learned"
"Unexpected this is, and unfortunate"
"Through the force see things you will"
"Ready are you?"
"Feel the force flow, yes"
うーむ。うむ。
思わずヨーダのまねをして、声に出してしまいそうです。

こうやって、ヨーダのせりふを並べてみると(論文より抜き出してみると、、
統一感のある言語世界があるように感じます。
言語まで新たに構築してしまうとは。
まさにSFの真髄。

There are some exceptions to these rules, but we can apply the rules of Yodish and create an everyday language and therefore, Yodish is a legitimate language, or in the grammar of Yoda, "A legitimate language is Yodish, yes. Hmmm."
ルール(文法)にはいくつかの例外があるものの、ヨーディッシュ(ヨーダ語)を適用して日常の会話をつくることができる。 したがって、ヨーディッシュは合理的な言語と言えるだろう。 ヨーダ語で言えば、。。。ちょっと訳せません。
Posted by masa at 10:34 PM | Comments (13) | TrackBack


March 05, 2005

アイマイ・イングリッシュ デザイナーさん発見

あ、デザイナーさんだ!
にに子のにに記

ダイヤモンド社から今日(もう昨日?)発売になった『アイマイイングリッシュ』。
1冊まるごとやった、と言っても過言じゃないほど装丁からイラストまでごっそりやった。
なので思い入れは充分

売れるといいですね。

Posted by masa at 06:06 PM | Comments (91) | TrackBack


アイマイ・イングリッシュ ご紹介


知人が本を出しました。
ご紹介です。

アイマイ・イングリッシュ これは使える!
アイマイ・イングリッシュ研究会 (著), 大友 早苗 (編集)

漫画を通して英語を覚える。
いいコンセプトだと思う。

海外生活で英語を身につけた自分は、
”どうすれば英語ができるようになるかな〜?”
に対して、
”英語圏へ行ったらいいよ。あっという間さ。”
と適当(両方の意味で)に答えるのですが、
なんで英語圏で生活すれば英語ができるようになるんだろう?

もちろん周り全員英語話すから接触する機会が増えるのだけれど、
思ったのは。

自分が渦中にいる海外生活では、感情の起伏とともに英語を使うのです。
喜怒哀楽が大きな意味を持ってるのです。
脳みそに深く刻み込まれやすい、と思うのです。
だからこそ、現地で学ぶのは意味があるんじゃないかと思うのです。

期待以上に生きた英語が身につく。
気がします。

よろしければ。

Posted by masa at 05:55 PM | Comments (44) | TrackBack


August 14, 2004

クラークの3法則

忘れないうちにmemo

アーサー・C・クラーク(SF作家)の三法則、というのは彼自身の著書に記してあった。

「失われた宇宙の旅2001」 ハヤカワ文庫SF
2001年宇宙の旅(ここのwebの、[連載]2001年に考える、、もおもしろい)
のmakingみたいな本。
その中で。

-- 第一法則 --
一流ではあるが、少々年を取った科学者が、何々は可能だといえば、彼の言うことはまず間違いなく正しい。
もしその科学者が何々は不可能だといえば、彼の言うことはおそらく間違っている。

-- 第二法則 --
あることが可能か否かの限界を知る唯一の方法は、その限界を超えて不可能性の領域へ突き進むことである。

-- 第三法則 --
申し分なく発達したテクノロジーは魔法と見分けがつかない。

Posted by masa at 10:43 PM | Comments (69) | TrackBack


March 24, 2004

ご冗談でしょう 43

おもしろい本を読み終えたので、印象に残ったところを抜粋します。
その本とは、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」著:R.P.ファインマン 訳: 大貫昌子

前にはあんなに物理をやるのが楽しかったというのに、今はいささか食傷気味だ。なぜ昔は楽しめたのだろう?そうだ、以前は僕は物理で遊んだのだった。いつもやりたいと思ったことをやったまでで、それが核物理の発展のために重要であろうがなかろうが、そんなことは知ったことではなかった。ただ僕が面白く遊べるかどうかが決め手だったのだ。 中略 僕はただ自分で楽しむためにいろんなことを発明したり、いろいろ作ったりして遊んだだけの話だ。

2つめ
芸術とは人ひとりひとりに喜びを与えるものだ。それに心酔するあまり幸福になったり、憂うつになったりするような、そんな力のあるものを人間はほんとうに作ることができるのだ!

3つめ
亭主というものは、いつも女房が間違っていることを証明したがるものだ。そして彼は世の亭主の常ながら、やっぱり女房が正しかったのだということを発見したわけだ。

もう1つ、綺麗にまとまった引用ができないが、日本についてほめている箇所は印象に残った。もっと自分の国を知りたい、嫉妬を思わせるような感情が喚起された。

Posted by masa at 11:19 PM | Comments (67) | TrackBack


March 10, 2004

まぁそれも含めて、 33

苦手な言葉がある。
「まぁそれも含めて、」というようなフレーズだ。
真剣に議論している時にそう切り返されると、しなしなしな、と弱ってしまう。
含められてしまったか、ってつぶやきたくなるような。

そんなことを思っていたら、ある本に強く影響されているような気がして自分を観察してみると、実にそうだった。
その本は、「聖なる予言」ジェームズ レッドフィールド (著)。

大昔に読んだのでおおまかな流れしか覚えていない。後で読み返してみよう。
amazonのレビューを読むと、うさんくさいと思ってしまった人と、実践してみてよかったっ!って人がいる。自己啓発系、というかたしかにうさんくさい。エネルギー、とか出てきちゃうし。
でも、そのうさんくさいところを素直に受け入れると、ものの見方が変わる。

うろ覚えでは、たいがいの人は相手のエネルギーを奪うように会話をする。その奪い方が何種類か書いてあって、そのまま実在の隣人にあてはめたりでき(たような気がす)る。それに、そのエネルギーの収受は見えるのだ。そういえば、読んでいた頃に一生懸命そのオーラと言うようなものを見ようとしていた気がする。
それに対して、恋する2人はお互いのエネルギーを高めあうようなコミュニケーションをとる。思い当たるでしょう?

そんなエネルギーを意識すると、自戒するところが多い。
そして、「まぁそれも含めて、」とか言われちゃうとエネルギー吸われるんだよ!

もうひとつ、「導かれる」という言葉を好きなのもこの本の影響だけれど、略。

Posted by masa at 10:28 PM | Comments (138) | TrackBack


February 27, 2004

「分類」の難しさ 33

[梅田望夫・英語で読むITトレンド]Blogでバーンアウトする人と、しない人の違い
このサイトは主に英語の勉強として毎日1度目を通している。今回TBがいっぱいついているのと分類については考えるところがあるので書いてみる。

今のBlogger世界には、「語るべき何か」が内部から沸き出てくるゆえ「信念を持って意見表明」しようとしている「信念・意見表明系Blogger」と、「語るべき何か」のきっかけは主として自分の外にあり、それを観察して、知を他の人と共有することに楽しさを感じたり意義を見出したりする「観察・啓蒙系Blogger」が混在しているのではないか。

もともと以前書いたように分類や一般化の能力には欠けるところがあるが、それは、分類とはこうあるべきだ、というような考えが自分の中にあり、それに値する分類をなかなか思いつかないために慎重になっている部分がある。

分類とは、例えばx軸/y軸のように、お互い直行した軸のみで可能になるものだと考えている。x軸のplus方向はminus方向とは全く相容れないし、また別のy軸という分類とも全く似通っていない。その分類の中で、ある点をxy平面の中にプロットした時に、どちらよりかという議論ができる。
さらに慎重にならなければならないのは、xy平面上にプロットする集合は、xy平面方向への分散が大きいことに意義がある。z方向の分散が大きい集合をxy平面上にプロットしても意味が無いのだ。

引用文は主にその前者の点から違和感を感じたように思う。次の記事から引用されているwww.textfile.orgの中の、

「観察・啓蒙」を通して「信念・意見表明」していることになるのだろうか
や、fantasticmetaphors
その完全な観察・啓蒙系と信念・意見表明系の間に連続した空間があるのではないかなぁ
というような混乱は理想的な分類では無い事の証明だと思う。同じ軸の、程度問題を言い換えただけのように思える。
ただし、議論を呼び起こすための刺激、としてはとてもおもしろい。

それでは、どんな軸があるのかというと、啓蒙/意見表明、という部分に類似があるのであって、観察系/信念系、というのはアリだと思う。そのblogが公に開示されない日記としても成り立つのか、という点に鍵がある。まぁ、これにしても、最初の不安の後者の点から不適当だ。

と、こんなにも拒否反応が「分類」に対して出ることを記録する、観察系のblogなのだ。
とってつけたようですが、梅田さんのblogは楽しみに読ませていただいています^^

Posted by masa at 11:32 PM | Comments (72) | TrackBack


February 17, 2004

価格シグナル戦略と「9」 33

またしてもHarvardBusinessReview1月号から。
価格シグナル戦略を読んだ。前に知人が、pricingっておもしろい、と話していたところ、深く突っ込まずに聞き流していたのを後悔。

HBRに限らず、実例と数字の出てくる記事は説得力がある。逆に、そうでないものはうさんくさく感じる。最近、そんなことも強く感じる。

覚えておいた方が良さそうな、キーをメモ。
1. セール表示の収穫逓減: セール表示商品数が全体の30%を越えると、需要喚起効果は薄れる。
2. 「9」: 9で終わる値段を好ましく感じる
3. 価格シグナルは、顧客の価格知識が乏しい商品に有効

特に、2番。
「9で終わる値段なんて、安くみえると思ったら大間違いさっ!」
なんて思っていたが、実は高くしている場合もあったのだ。

たとえば、全米を対象とした女性アパレルのカタログ通販では、ドレスの値段を34ドルから39ドルに上げると売上げが急増した。一方、34ドルから44ドルにした場合、需要量は変わらなかった。

が〜ん。。(ばか?)

3番。

価格知識に乏しい人ほど、価格シグナルに敏感に反応するため、相手に合わせてシグナルを変えるという手がある。これは、オンライン・ショップや通販の場合、特に有効である。

簡単じゃん!そんなことやってるの?初めて訪れた人にだけセールを見せて固定客化させたり?

Posted by masa at 10:58 PM | Comments (269) | TrackBack


January 30, 2004

紹介しなおし@RBF 33

バックミンスター・フラーの「宇宙船地球号操縦マニュアル」をおすすめさせていただいたのですが、前日から読み直していて、「紹介文もあれだし、、なんだかな、っと思われるかもな」と思ったので補足。

本というよりは、人間バックミンスター・フラーをご存知無い人にはおすすめしたい。
宇宙船・・・ では、最後のおまけについている年譜が彼を理解する手助けになりそう。それ以外は、紹介しておきながらなんなんですが、文章が難解。訳のせいかもしれませんが、その論理を順に全部なぞって読めたか、というと疑問をもってしまいます。

人間として彼がすごいと思う理由の1つは、ある時点から人生が一貫してある目的:富の追求 に向けられていることだと思う。

富とは、彼の定義を自分の言葉で手短に書くと、人類が生き延びられる時間、である。地球環境問題に対して強い問題意識があって、ほっとくと21世紀到来までの間に人類は滅亡する、と(彼は20世紀前半から3Q辺りまでの人)。ほっ。

その目的のために、彼がモノのデザイン(広義の)と言う面から取り組んで発明したモノがすごい!現代に持ってきたとしても、ありえない。根底をくつがえして最初から組み立てている。

そんな発明の数々を見ていると、焦るのだ。

本は、図書館へ行く人であればほんとは「バックミンスター・フラーのダイマキシオンの世界」こちらをおすすめします。

一番お気に入りなのは、正20角形を使った地球の地図。
ベッドの上にはってあって、たまにぼけっと世界を眺めます。

超「本」格会議も楽しかった!(とってつけたようでスミマセン

Posted by masa at 09:27 PM | Comments (103) | TrackBack


January 22, 2004

遠い太鼓 33

村上春樹「遠い太鼓」を読んだ。
ちょうど、先日訪れたギリシャが一部舞台だったのもあって買ってみたんだ。

イタリアに行ってみたくなった。イタリアの田舎に。
そしておいしいワインを飲みたい!
いきいきとしたトマトも食べたい!

「おいしい!」と言って食べる/飲む隣で、「それあんまり好きじゃない...」なんてとっても惨めだ。
そう、ワインはあんまり好きではないのです。トマトも。

食べ物を、あんまり好きでない、のは最高のモノを経験していないからだと思う。
イタリアに行こう。
いつか。いつでもいいな。
そう、そしてこの日記を読んで1つ苦手を克服したことを思い出すのです。

Posted by masa at 11:07 PM | Comments (100) | TrackBack


December 25, 2003

2001年宇宙の旅

03/12/25

『2001年宇宙の旅』ホームページ
お金を払ってでも続きを読みたくなるweb.

SFが好きだ。
その、自然法則より、。
という圧倒的な説得力に裏打ちされた、
なんとなくピンと来ない話、
というのが好きなのかもしれない。

また何年先に同じ文章を読んでも、
同じように興奮してしまうんだろうな、
と思う。

Posted by masa at 11:19 PM | Comments (236) | TrackBack


December 23, 2003

当たり前のこと

03/12/19

“当たり前のことを、ばかみたいに、ちゃんとやる”「ふくやABC」
メールマガジン:社長のビタミン・一日一善vol.204 より抜粋

そう、そう。

Posted by masa at 12:45 PM | Comments (57) | TrackBack


HBR12

03/12/17

HBR12月号のTipping Point Leadershipに衝撃を受けた。
危機に瀕している組織に対して、最初に定量的ではなく(!)、
定性的に働きかけて、Tipping Pointを越える人数を組織する。
なるほど。。
今、うちの会社で行われている戦略である気がする。
危機にあることを定量的に示しにくい場合に
適用されると効果がありそう。

これからやってくる危機に対して先行して対処しておく必要がある場合、
影響力の強いキーマンに対して繰り返し、繰り返し働きかける。
定性的な表現で。焼き付ける。

うーむ、ほんとか??
定性的な説得でキーマンを動かすには強いコミュニケーション能力が不可欠。
読み返してみましょう・・・

Posted by masa at 12:42 PM | Comments (135)